子育てQ&A

ホーム > 子育てQ&A >「ワクチン」について >

「プレベナー13」ってワクチンがあるって聞いたんですけど、今までのと何が違うのですか?

現在、小児の肺炎球菌感染症に対するワクチンは、「プレベナー(沈降7価肺炎球菌結合型ワクチン)」が使用されています。 肺炎球菌には90以上の種類があります。「プレベナー」には、特に重篤な肺炎球菌感染症を引き起こすことの多い、7種類の肺炎球菌の成分が含まれており、主にこれらに対して予防効果を発揮します。 小児の肺炎球菌による髄膜炎は、2008~2010年は10万人(5歳未満)あたり約2.8人が罹患していましたが、ワクチンが普及した2012年には、約0.8人と、73%の患者減少が見られています。一方で、ワクチンに含まれる7種類以外の肺炎球菌による感染症の割合が増えるようになりました。その部分を補う予防効果を求めて、さらに6種類の肺炎球菌に対する効果を追加したものが、「プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)」なのです。「プレベナー13」は11月1日から導入されますが、海外での研究では、「プレベナー」の接種をすべて完了して8週間以上経過した後に「プレベナー13」を接種した場合にも、追加の6種類に対する抗体は上昇すると発表しています。
(平成25年9月16日)