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ポイント制度

楽天カード、Tカード、ぽんたカード、某薬局のカード・・・数種類の「ポイントカード」を持ち歩き、買い物の度に提示してポイントを集めることが生活の一部になりました。「カード」はありませんが、小児科専門医にもアレルギー専門医にもポイント制度があります。学会や研究会、勉強会に参加してポイントを集めて5年間で規定のポイントを集められないと、それぞれに3年~5年かけて試験も受けて獲得した「専門医の認定」を失う制度になっているのです。

「専門医」という肩書を捨てても何の変りもなく仕事は続けられるのですが、「ポイント」収集に追われないと勉強を続けることも怠けてしまいそうで怖くて収集を続けています。

今年の夏、東京での「日本アレルギー学会」に参加しました。数年前まで「制限すること」について議論されていた「食物アレルギーの対策・治療」も、ここ数年で「食べて予防、食べて治す」事が論じられるようになっていました。乳児の慢性湿疹の原因として食物アレルギーが語られていたはずなのに、湿疹のコントロールがされてないと食物アレルギーのリスクになるという逆の論議がなされていました。医療は日進月歩。医者は勉強を続けて新しい情報を頭に入れる必要があります。ポイント収集で尻をたたかれて勉強!()あの先生もこの先生もしています。(平成29年9月20日)