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自分イジメ

他人のいじめは、登校拒否する、転校する、あるいは転職するなどして環境を変えれば回避することができます。しかし、自分いじめは自分の心の中にいるもう一人の自分が、四六時中いじめてくるのでどこにも逃げようがありません。

~~~「自分イジメ」をしてしまう人には共通の心理(学)的特徴~~~

①「自分は愛されない存在である」と思ってしまう。

物心がついたころから10歳頃までの時期に、親から抱きしめられたり、褒めてもらえなかったり、無視され続けたりすると、児は「自分は愛されない」と思い癖がついてしまいます。

②「孤独」だと思う。

「自分は愛されない」と思い癖のついた児は、無意識に愛されないキャラを周囲に醸し出してしまい、周囲もそれを敏感に感じてそれ相応の冷たい態度をしてしまいます。思い込みから始まった強い孤独感が、現実的にも孤立を作ってしまいます。

③強い劣等感を持っている。

小さい頃から周りから否定されて、自己否定する習慣が身についています。そして集団社会で他者との比較によって自己否定が強まり、強い劣等感を抱くようになります。

④いつも自分を批判してしまう。

「愛されたいのに愛されない」という心の奥の不満は、自分自身に対する批判となって跳ね返ってきて、自己批判として心に湧き出てきます。

⑤世界でいちばん嫌いな人は自分。

~~~「自分イジメ」からの脱出、その考え方(心理療法から)~~~

「自分イジメ」という心の習慣は、幼少期の環境の影響もあって、自らが誤って解釈してしまったライフスタイル(考え方や性格)に原因があります。このライフスタイルは無意識に根付いている心の習慣なので、大きくなってから変えるのはかなり難しいといえますが、難しいとはいえ不可能ではありません。

 

ありのままの自分を愛する、そして認める(自分自身の一番の理解者になろう)。

人間の価値とはなんですか?学力や運動能力の階層?それとも容姿?これらの物質的な社会的価値はいずれ朽ち果てます。「生きること」自体が最大の価値で、それ以上でもそれ以下でもありません。

 

『人は人』『自分は自分』比べる意味がありません。

自分が今どんな状況にあろうと、どんな人間だと思っていても、勉強や運動ができても出来なくても、友達がいてもいなくても、そんなことは関係ありません。生きている限り、自分は「自分のままで絶対的に価値のある人間」で、この世界で「唯一無二の個性ある存在」です。自分は愛されるべき人間であると、まずは、これまでの誤った考え方を修正して、あるがままの自分自身を愛して認めてあげましょう。(令和元年9月16日)