診察室から

ホーム > 診察室から >

小児医療

★10月1日から、税制度が変わりました。インフルエンザワクチンの価格は、3歳以上で¥100値上げさせていただきました。医療を行うにも薬品や試薬、薬や器具を揃える必要があるのですが、適切な医療費の変更はされません。小さなことですが、そこで頑張る小児医療は大変です。

10月1日から、保育所(園)・幼稚園・認定こども園などの利用料について無償化が始まりました。今年度については、10月からの保育料が対象になります。給食費や教材費など無償化されない費用もあったり、利用する施設によって手続きが必要だったり、利用方法で限度額も異なったり。個別の情報収集が大変そうです。

令和2年1月1日から今治市でも、未就学児までだった医療費の現物支給が中学生まで拡張される予定です。中学生までの子供のいる御家庭には朗報になることでしょう。夜間や休日、時間外を診る医師達からは、今でも問題視されている普段の生活(学校・部活・塾)に影響をしない時間帯の病院受診(『コンビニ受診』と言われています)が増えないかと心配の声が上がっています。

小児科のニーズと求められる質が高まる一方で、加速する小児科医の減少と負担の増加。「小児科医と産科医は絶滅危惧種」と言われ始めて久しい中、崩壊寸前で現場が踏みとどまっている小児医療へのテコ入れも急務ではないのかと思います。(令和元年9月16日)