母体免疫が母乳から入りますので、生後3~6ヶ月までの母乳栄養児は「はしか」にかからないといわれていました。しかしながら最近のお母さんは「はしか」にかからずワクチンで免疫を得ている人が多くなっていますので、自然感染したときより免疫の力が弱く、母乳栄養児でも十分な免疫力をもらっておらず、「はしか」にかかるケースが増えてきました。人口栄養児は勿論ですが、母乳栄養児も早めに「はしか」ワクチンの接種を受けてください。しかしながら、この場合は予防接種法による予防接種ではありませんので、無料になりませんし、何らかの事故があった場合に同法による救済措置は受けることができません。生後1年にならないうちに予防接種をしますと、効果は確実にありますが、持続期間がどれだけあるのか分かりませんので、生後1.5~2歳の頃、もう一度定期の「はしか」ワクチンの接種を受けておけば万全と思います。(平成8年4月8日 敦郎)