下痢、嘔吐がある時にみかん、ヨーグルト、ヤクルトがどうして悪いのか、その理由は明らかではありません。ただ経験的にこれらの食品は嘔吐を誘発しやすいように思いますので、避けるようにお願いしています。子どもが日常食べる果物のうち下痢のときに避けて欲しいものは、(1)非水溶性食物繊維:あんず・プルーン・キュウイ・干し柿・甘がき・イチゴ・みかんなど、(2)腸管内で発酵しガスを発生するもの:バナナ・ぶどう・メロンなどがあります。下痢のときに適当な果物としては、腸管への刺激が少なく、便中の過剰な水分を吸収する水溶性食物繊維:りんご・桃・いちじく・スモモ・梅肉エキス等があります。また、便秘の場合は、腸管運動を刺激して便を軟らかくするのは、非水溶性食物繊維になりますので下痢のときに控えた果物が、逆に適当ということになります。(平成10年10月8日 敦郎)