ボツリヌス菌による食中毒は激しい脳神経症状を呈し、致死率の高いものです。最近では熊本の「からしれんこん」による食中毒で話題になりました。ご質問のように厚生省はハツミツの中にはボツリヌス菌の汚染が認められるので、1歳以下の乳児にはハチミツを与えないようにと勧告しました。以上の状況から乳児ボーロの製造元、愛知県の岩本製菓株式会社に問い合わせてみました。その返事を転載させて頂きます。~~~弊社のボーロに、蜂蜜が入っているのがボツリヌス感染の危険性と関係があるかという質問を頂きました。弊社のボーロには、蜂蜜が数パーセント含有しております。タマゴボーロは、約300度の温度で約4分焼成しますが、ボツリヌス菌は、120度、4分加熱すれば理論的には死ぬと言われていますので、ほぼ問題ないといわれています。岩本製菓株式会社~~~日本で流行しているのはE型菌で、欧米で流行しているA、B型菌に比べて、芽胞があっても熱に対して抵抗が弱いようです。(平成12年7月8日 敦郎)
先日、蜂蜜による「乳児ボツリヌス菌症」の死亡事故の報道がされました。ボツリヌス菌は、土壌や海、湖、川など泥砂中に住んでいる嫌気性菌(酸素が無い状態を好む菌)です。ボツリヌス菌は、蜂蜜だけでなく、生乳によるアイスクリームや黒砂糖、120℃4分間加熱処理をされていない「ビン詰め」「缶詰」などにも含まれている可能性がありますので注意が必要です。(平成29年4月23日更新)