子育てQ&A

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3歳2ヶ月の男児です。最近就寝時によく足が痛いと大騒ぎします。さすっているといつの間にか寝てしまいます。翌日はけろっとしていますが、なにか重大な病気がないか心配です。

下肢痛を初期症状とする病気は数多くあり、まず、整形外科医の診察を受ける必要があります。でも、幼児期の下肢痛の2/3は疾患を特定することができないそうです。各種検査で特定できない場合には「成長痛」という病名がつけられています。成長痛と呼ばれるものの特長は以下の通りです。(1)3~7歳に集中している。(2)急に痛いといって大騒ぎするが翌日には何事もなかったようにしている。(3)主に夕方から夜間にかけて痛みを訴える。(4)同じようなところを繰り返す。(5)痛む部位を性格に表現できない。(6)痛みの程度が強く、経過が長いわりに関節の異常、腫脹、圧痛などの他覚的所見がない。などです。統計的には男児に多い、第1子に多い、甘えん坊や過保護の子に多いなどの特徴があげられています。成長痛の呼称は比較的多く用いられていますが、あくまで考えられるすべての疾患が除外されて初めて使われる疾患名です。お子さまの場合、成長痛が最も考えられる病名と思います。(平成12年10月8日 敦郎)