健康Onepoint

ホーム > 健康Onepoint >

マスクと熱中症

《「2歳未満のマスク不要」を日本小児科医会が呼びかけ》

小児の専門家集団が、2歳未満のマスクの使用をやめるように呼び掛けています。マスクで呼吸が妨げられたり、熱中症になるリスクが高い事、マスクで赤ちゃんの様子が見えにくく、顔色・呼吸状態・窒息・表情や体調の変化に気付きにくくなる事を心配しての提言です。マスクをしない代わりに、人混みを避ける事の重要性を訴えています。

《子供の特徴と熱中症》・・・大人との違いに注意

  •  ①汗をかく能力が未熟です。
  •  外気温に影響を受けやすく、体温調節が未熟です。
  •  ③暑い時にも遊びに夢中になってしまいます。
  •  ④大人より地面に近い為、地面の照り返しにより、大人より高い温度にさらされます。
  •  ⑤自ら水分と塩分の補給をコントロールする事が出来ません(大人の声掛けが必要です)。
  •  ⑥自分の体調不良に気付き難い(気付いた時は進行しています)。

《マスク着用について》

子供に限らず暑い季節のマスク着用には注意が必要です。マスクの内側は45℃以上の高温になり、湿度は100%がキープされています。マスクをすることによって、より熱い空気を吸って身体に熱がこもりがちになる上に、100%の湿度の為にノドの渇きが気付きにくくなります。暑い季節にマスクをする場合は、ノドの渇きの有無に関わらず15分程度を目安に、こまめに給水することをお勧めします。また、2歳未満の赤ちゃんに限らず、出来る限りマスクをしなくて済むような環境・時間帯を選択する工夫が必要です。マスク着用の目的をもう一度思い出してください。マスクでウイルスを防御することは出来ません。飛沫物に入っているウイルスを飛沫ごと防御する事、一番の目的は、自らうつさない・感染源にならない事です。特に暑い季節は、マスク着用の「益」と「害」を判断する必要があります。