子育てQ&A

ホーム > 子育てQ&A >「ワクチン」について >

ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチンって何ですか?

ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチン接種について
「ヒブ」とはヘモフィルスインフルエンザ菌b型という菌の略称で、細菌による子供の感染症の主な病因菌の1つです。名前が主に冬に流行するインフルエンザウイルスと似ていますが、全く別物です。
ヒブワクチンは、4回接種することによってヒブに対してほぼ100%近い抗体(免疫)ができ、ヒブ感染症に対する高い予防効果を獲得できるワクチンです。平成20年12月から接種が認可されていましたが、流通量が少なかったり高額であった為に普及していませんでした。平成23年3月1日からの公費助成制度(無料接種)の確立により、接種が勧められるワクチンです。接種開始年齢によって接種回数が異なりますので御注意ください。
ヒブ感染症は、咳やくしゃみによる「しぶき」を吸い込むことによって感染し、そのほとんどは症状を起こすことはありませんが、一部の人で中耳炎・副鼻腔炎・気管支炎・肺炎・喉頭炎などを起こしたり、菌が血液中に入って敗血症や髄膜炎などの全身感染症を起こすこともあります。
全国で年間600人位の子供がヒブ髄膜炎になって、そのうち約5%が死亡し、約25%に発育障害・聴力障害・てんかんなどの後遺症を残したりしています。
3ヵ月から5歳未満(特に2歳未満)に罹りやすいとされています。
副反応:他の予防接種と比べて特に大きな差は認められません。接種部位の局所反応として、赤み・しこり・腫れ・痛みなど、全身反応として、発熱・不機嫌・食欲不振・嘔吐・下痢などがありますが、ほとんどのものが一時的なものです。非常にまれに、ショック症状が起こることもあります。(平成23年2月18日)