確かに昨年の流行期に、「迅速検査が陰性でも、臨床診断によって抗ウイルス薬を投与すべきだ。」と強調されていました。最近の迅速検査キットは高性能で、「陽性反応」が出た場合はほぼ確実に「インフルエンザ」だと言えますが、「陰性反応」が出てもそれが本当に陰性なのか「検知出来なかっただけ(ウソの陰性)」なのかは分かりません。条件によって0~30%の「ウソの陰性」の可能性があります。検知されにくい条件を挙げてみます。
A型よりB型、小児より大人、季節型より新型、高熱より微熱、ワクチン接種が有る場合、鼻汁が少ない場合、鼻汁がサラサラの場合、採取時期が発病から早い場合、検査検体の採取手技が悪い場合などがあります。(平成22年12月18日)