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国の宝と医療そして私事

今年は1年中、新型コロナ感染症に振り回されました。年末のインフルエンザ予防接種の時期にはワクチンの供給が少なくて、御迷惑をおかけしました。アレルギー疾患等に使用する薬の供給量が減少し、令和4年1月からの供給が危なくなってきています。オミクロン株が小児の感染率も上がっているとの情報も耳にするようになりましたが、具体的な対策は遅々として進みません。様々な状況で小児の環境は大丈夫か?「将来に向けての『国の宝』」が後回しになっている日本の将来に、危機感を感じています。

 

子宮頸(けい)がんなどの主因となるヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を予防するワクチンについて、厚生労働省は令和3年11月に、2013年から中止している接種の「積極的勧奨」を再開する事を決めました。令和4年4月からは定期接種が再開される予定です(積極的な勧奨の差控えによって接種機会を逃した方への救済措置はあるようです)。

 

私事ですが、次男が高校3年生の受験生です。40年近く前、願書や宿の手配・受験旅行すべてを自分1人でしていましたが、時代は変わった様で、親の仕事が極端に増えています。子供達のクラブ活動・習い事の同伴で、時代の流れを薄々とは感じていましたけれど。3月に妻が亡くなった事で、母親の大変さ、一人親の苦労を、慌ただしさの中に思い知っています。「卒業式にも出席してあげてくださいよっ!」12月に入ってスタッフに指摘されて気付きました。私は出席してもらっていませんが(笑)。休診になる事がありますがお許しください。涙と無縁の私自身の卒業式。今度は私・・・間違いなく号泣するでしょうね。