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「マスクの着用の緩和」について

令和5年3月13日以降マスクの着用は、「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」事になりました。第7波・第8波になってから死亡率や重症化リスクが下がった点や、感染やワクチン接種によって免疫を持つ人も増えてきて、社会生活とのバランスを考えると緩和も当然だとも思えます。ただウイルスの感染経路は変わっていませんし、マスクが自分や他人を感染から守る有効な予防策である事は変わりません。

政府は、混雑した電車やバスに乗る時、医療機関や高齢者施設を訪問する際、重症化リスクの高い人が混雑した場所に行く際など着用を推奨する場面をまとめた指針を公表しました。

学校では4月の新学期から「基本的に着用を求めない」とされました。

「声がくぐもる、表情が見えないといったコミュニケーションの障壁が無くなり、人間関係が築きやすくなる」という子供達の情緒や心の発達に欠かせない大きなメリットがありますし、熱中症などのリスクも軽減されますので、学校や保育の現場では待ち望んでいた制限の緩和だと思います。一方で、マスクを外すと感染リスクは当然上がります。引き続き換気などの感染対策や場面に応じたマスクの着用や、着用を希望する人への配慮なども求められます。コロナ感染症の流行はしばらく続くでしょうし、過去3年間マスクの着用で流行の抑えられていた「他の呼吸器感染症」が広がる可能性も高いと思います。「マスク着用の緩和」と「5類への変更」のおかげで、新型コロナ感染症との関わり方が、より難しくなる事が予想されます。

日本の感染者数が諸外国よりも少なく、集団免疫の獲得率も低いのでは?と思われる為、私は、教育・保育の現場以外では、マスク着用の緩和は時期尚早(しょうそう)の様に思います。今後も感染再拡大がありえる事も念頭に、臨機応変のマスク装着を心がけたいと思います。