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インフルエンザA型、流行開始

先週頃から、急激にインフルエンザA型の流行が始まりました。時々、コロナも見られます。

少し前から流行している「咳の多い風邪(マイコプラズマ・ライノウイルス・パラインフルエンザウイルス・・・)」も引き続き多く、ダブルパンチの方も多いようです。

特に、インフルエンザA型の流行速度は急激な印象です。発熱・全身倦怠感の翌日、ふっと解熱・元気に一時的になる事も多い様に思います。発熱翌日の登園・登校での流行が急速な様にも思えます。また、発熱早期の「迅速検査陰性」を信じたが故の・・・残念な思いです。「発熱後12時間は経過しないと正確な診断は困難」だと以前から言われていましたが、コロナ禍以降、12時間以上経過しても迅速検査キットで「偽陰性」を示す症例が多い印象も受けています(24時間経って陽性確認)。

当院では、できるだけ24時間経過してからの検査を勧めていますが、「抗ウイルス薬」の効果が「48時間以内に開始」を強く勧められているため、悩ましいところです。

まずは、手洗い・手指消毒・うがい等の基本的な予防です。

可能ならば、再度、人混みなどでの不織布マスクの励行を望みたいところです。