子育てQ&A

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毎年夏になると「とびひ」ができてしまいます。どうしてなのでしょうか?

「とびひ」は、虫刺され、引っ掻き傷、外傷などによって皮膚に侵入した「黄色ブドウ球菌」というばい菌によって起こります。黄色ブドウ球菌は、傷の中で増殖し、毒素を出して水疱(ほう)をつくります。この水疱は、簡単に破れて「ジクジク」になります。破れ出た内容物とばい菌のついた手で、他の部分の皮膚を引っ掻くと、「畑を耕してばい菌を植えつける」ような状態になって次々と新しい病巣を作ります。質問された方の皮膚がカサカサ傾向なら、すでに「耕された畑」状態です。保湿薬による予防が必要かもしれません。鼻の中には、黄色ブドウ球菌がたくさんいますから、「よく鼻をほじるんですよ。」と言う方ならさらにリスクが大きいでしょう。「掻きだすととまらないんです。」「爪も切りませんし・・・。」までになると申し分ないでしょう。予防も治療も一番は「かいちゃダメッ」。二番目によく石鹸で洗うこと(清潔にすること)。三番目に抗生剤の内服と外用です。(平成16年7月1日)