高熱は、主に細菌やウイルスなどの感染が原因です。頭に悪い影響を与えるのではないかと思われがちですが、むしろ体が我が身を守るためにわざわざ出しているものですし、熱の高さと病気の重症度にも関係はありません。熱が上がることによって、からだの免疫力(抵抗力)が高まり細菌やウイルスの活動を抑えることもできます。自己防衛のために必要なのですから、解熱剤で慌てて無理に下げないほうが病気が治る経過がスムースです。解熱剤は一時しのぎですから、高熱のために眠れなかったり、水分も取れなかったりした場合、その間に、寝入れたら・・・飲めたら・・・という使い方なら意味があるでしょう。熱の高さばかりに気をとられないで、他のおかしな症状はないか注意してください。熱は高いけれどグズグズ言いながらも眠れるし、他に特に気になる症状も無いようなら心配いりません。(平成16年1月8日)