旧院長の闘病記

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旧院長の闘病日記

壬生 敦郎
(みぶ あつお)


元みぶ小児科院長、壬生敦郎(みぶあつお)は、
平成16年3月1日午前4時45分に亡くなりました。
それほど苦しむことなく、静かに亡くなりました。

平成14年の6月末、
胸部レントゲン写真に肺全体に散在する転移巣と思われる病変をみせられて、父(元院長)と私は唖然としました。
その画像はどうみても、末期転移ガンでした。
医者は、辛い職業です。
「正月を迎えられるかな?」
不思議に冷静な二人の親子・医者の意見は一致していました。
無理に命を長らえさせるのは止めよう。
出来るだけ長く、苦しくないように、頑張りすぎないように生きよう。
でも、少しだけ悪あがきをしてみよう。
この意見も一致していました。

足かけ22ヶ月間、父(元院長)は死と共に生きました。
その間、家族には、たくさんの思い出と、心の準備をする時間をくれました。
私には、「みぶ小児科」引継ぎの準備期間をくれました。
「今治市医師會会報」には、数編の随筆(闘病記)を残しました。
父の楽しみにしていた「新みぶ小児科」のホームページの一つのコーナーに、父の戦いの記録を残そうと思います。

大好きな今治市の子どもたちの為に医者であり続けた父(元院長)のことを、あきれるほど「小児科医」だった父(元院長)を、ほんの少しの間だけ、思い出していただければ幸いです。

平成16年3月15日(敦郎70歳の誕生日) 真人