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甘える事の重要性と甘えさせる事

子供の心は、甘えと反抗を繰り返して大きくなると言われています。「甘え」とは「依存」で「反抗」は「自立」の意味を表します。

赤ちゃんは、生まれた時には親に完全に依存した状態で生まれます。母親に抱かれ、温もりを感じ「安心感」を獲得します。安心できる場所を獲得した子供は、周りの環境への「興味」からその場所に満足できずに「不自由」を感じて安心できる場所を離れようとします。親が、「最近言う事を聞かなくて」と感じる時です。小さな「自由」を獲得して、小さな「冒険」をして、知らない事、怖い事、びっくりする事に出逢って「不安」になって、かつて獲得した安心できる場所に戻ります。十分「安心感」を充電した子供は再び、新たな「冒険」をして・・・。繰り返されて、子供の世界と心は大きくなっていきます。子供の心の成長には、安心できる場所が不可欠なのです。

「不安」になった時、心が「不安定」になった時、戻れて安心できる場所が親の存在です。心の成長に必要なものが、安心できる場所での甘えなのです。

甘えない人が自立するのではなく、必要な時に、十分甘える事が出来た人が自立するのです。

親の立場から見た「甘えさせる」事とは、子供に寄り添って子供のペースを尊重する事であって、過干渉・過保護など、大人の都合で支配する「甘やかす」事では決してありません。両者の区別は難しい事も多いので、注意が必要です。

(平成28年3月17日)