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食物アレルギーの検査

[血液検査が絶対ではありません!]

食物アレルギーの検査は、少量の血液を採って調べる「血液検査」、皮膚に直接原因物質を貼り付けたり小さな傷をつけて反応を観る「皮膚テスト」、2~4週間原因と思われる食品を完全に除去して症状の改善具合を観る「食物除去試験」、実際に食品を食べてみる「食物負荷試験」などがあります。

一般的には、簡単で一度に多数の食品に対する抗体を調べられる血液検査がよく行われていますが、「血液検査をすれば食物アレルギーの有無がハッキリする」と思っておられる方が多いようです。困った事に、血液検査は結果が陽性でも実際に食べても症状が出ないという偽(ぎ)陽性が多いという事、食品によっては検査で最高値(強陽性)が出ても、毎日食べられる可能性もある事、普段食べても何も起こらない食品でも、その時の体調や環境が変われば異常が起こる事もあるという事は、あまり知られていないようです。

検査のデータに振り回されるのではなく、年齢(月齢)、過去や現在の症状、アレルギー反応が起こった時の体調や環境などにも注目して、子供達の食物アレルギーに対する対策や対応を考えたいものです。

(平成26年12月18日)