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躾(しつけ)と虐待(ぎゃくたい)

将来子供が健やかに社会の中で過ごすために、子供への躾(しつけ)は必要不可欠です。子供への躾が日常のなかで行われるために、どうしても躾と虐待(ぎゃくたい)の違いや境界線に戸惑ってしまうことが多くなってしまいます。簡単に言ってしまうと、躾は子供にとって親から子供へのふさわしい行為であり、虐待は子供にとって好ましくない親の行為または無関心、放任も含めた態度を言います。親の行為や態度が、子供に対して適切であるのか不適切であるかを判断するためには、親の判断(気持ち)、子供の判断(感じ方)、そしてまわりの判断(社会的な常識)という3つの視点で考える必要があります。この3つの事は、時に、親自身も気づかないこともあります。親の判断で正しいと考えた行為は、もしも子供が「どうして?」と感じたり、子供が理解する事が出来なければ、親の意図したメッセージは伝わらず、子供の判断では適切な行為でなかったことになってしまいます。親の行為をまわりの人が観て、「おいおいっ」と思うようであれば、虐待と判断されることになります。子供の躾には、親の行為とともに、子供の態度や心情にも気を配る、まわりの人がどのように感じたかをしっかりと受け止めるという要素があると考えると、躾と虐待の違いが見えてくるのかもしれません。

(平成24年9月18日)