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子供のPTSD

[子供のPTSDへの対応は?]
PTSDとは、心的外傷後ストレス障害の事です。不慮の事故や災害など、思いがけない体験が心の傷になり、再体験症状(フラッシュバックや悪夢や激しい不安感に悩まされる)、逃避症状(恐怖体験が無かったと考えたい症状、強い逃避症状の為に考える事を避けたり、無関心・無表情になり生活困難になる)、過覚醒症状(神経が興奮状態になり、眠れず、怒りっぽく、過度の警戒心を抱いたりする)などがあります。

*** 『PTSDの子供への対応方針』 ***

・子供に安心感を与える
・怖がる時は抱きしめる。赤ちゃん返りをしても受け入れる。一緒に遊ぶなどの触れ合いの時間を多く持つ。
・子供が混乱している内容を整理する
・苦しい思い出や不安が何なのかしっかりと確認してごまかさない。同じことを繰り返し質問されても丁寧に答える。
・じっくりと子供の気持ちを受け止める
・無理に聞き出そうとしない。子供の話には目を見て相槌を打ちながら話を遮らずにじっくり聞く。勉強や手伝いが出来なくても見守るゆとりを持つ。
・子供に活動の場を与える
・子供のペースに合わせて、友人とのコミュニケーションの場に参加させる。絵や作文などで自由に気持ちを表現させる。小さな努力を誉めて自信を持てるようにする。
・保護者自身の心のケアも大切
・子供の心の回復には、子供が安心する事の出来る環境が不可欠です。周りの大人の心の安定が大切ですから、大人も無理をせず、自分のペースで対応することも大切です。

子供のPTSDの時には、「頑張って」とか「我慢して」ではなく、「守ってあげるよ」とか「大丈夫だよ」という声をかけてあげましょう。

3月12日、「ウルトラマン」が「全国のお友達へ」と題してツイッターで以下のようなメッセージを発信していました。

「じしんがつづいてこわいかもしれないけど、おとうさんやおかあさん、まわりのおとなのひとのいうことをきいていれば、だいじょうぶ。きみのことは、ぼくや、みんながまもるよ。きょうはゆっくりおやすみ。」

(平成23年3月21日)