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赤ちゃんのスキンケア

[あなた自身のスキンケアとの違いは?]

赤ちゃんの顔の湿疹が気になって当院を受診された親御さんに「赤ちゃんの顔を石鹸で洗ってあげていますか?」と尋ねると、かなりの確率で「いいえ」という返事が返ってきます。目や耳に入るといけないから、産婦人科で拭くだけで良いと言われたから、という理由が多いのですが、子宮の中で羊水という水の中につかっていた赤ちゃんは、目や耳に少々石鹸の混じった水が入ったところで問題はありません。むしろ自分で顔を洗えない赤ちゃんは、湿疹が気になるような赤ちゃんならなおさら、石鹸を使って余分な皮脂や汚れや余計に増えた細菌を洗い落してあげる必要があります。洗顔を含めた赤ちゃんへのスキンケアは、本来出生直後から親御さんが毎日御自分になさるようにしてあげるべき事なのです。

赤ちゃんのスキンケアについて親御さんと話していると、朝、赤ちゃんの顔を拭いてあげていなかったり、夜寝かせつける前に、赤ちゃんを寝間着に着換えさせてあげていなかったり、皮膚がカサついていると感じても保湿を考えてあげていなかったりする方が多い事に気づきます。
朝、顔を洗わなかったら一日気分が悪く、油ぎった顔には吹き出物も出てきそうです。私たちより新陳代謝の盛んな赤ちゃんは、入浴で温まると発汗も増えます。保湿と無縁のカサついた皮膚はあらゆる刺激に弱く、痒みも強くなり湿疹の原因にもなります。

あなた自身がして欲しい事、したい事が、赤ちゃんのスキンケアの基本なのです。

(平成22年12月18日)