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紫外線防御

昔は日光浴は健康によいと考えられ、屋外で積極的に日光を浴び、夏休み明けに「黒んぼ大会」と題して日焼けを競っていたこともありました。しかし、過去に浴びた紫外線が後々の皮膚の老化現象に影響することが認識されており、1999年には母子健康手帳から「日光浴」の語句が消えるなど、紫外線防御の重要性が年々定着してきています。日光は人の生命活動に必要なものですし、過度に紫外線を避ける必要はありませんが、少々の配慮は必要かと思います。
防御法として、以下の3点があげられます。

(1)日光に当たる時間を少なくする。特に日差しの強い時間帯の外出を避ける。
(2)帽子・長袖・長ズボンなど物理的に防御する。
(3)サンスクリーン剤を正しく使う。

子供にサンスクリーン剤?と、過度に恐れる必要はありません。「子供用UVケア用品」は、低刺激性・低アレルギー性を基本としており、アレルギーを起こしやすい紫外線吸収剤(有機化合物)を使わず、無機化合物の粉である紫外線散乱剤のみが使われることが多いようです。「紫外線吸収剤無配合」「ノンケミカル」と表示されています。

サンスクリーン剤には、「日焼けをどれだけ防ぐか」を示すSPF値(0~50、それ以上は50+)と、「色素沈着をどれだけ防ぐか」を示すPA分類(+、++、+++の三段階)があります。日常用では、SPF値は20~30、PA分類は++で十分と思われます。

(平成19年6月21日)