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風邪の予防と食べ物

一般的に、夏に気道粘膜の炎症症状を呈する疾患を「夏かぜ」、総称して、「夏かぜ症候群」と言います。具体的には、だいたい以下のようなものがあります。

(1)咽頭結膜熱
アデノウイルスによっておこる発熱、咽頭炎、結膜炎を主症状とする疾患です。夏にプールの水を介して流行することがあるので「プール熱」とも言われます。(注意:プールと関係なしでもうつります。)潜伏期間は、およそ1週間。のどの痛みや、39℃以上の高熱が3~7日続くことが特徴です。目の痛みや目ヤニが続いたり、嘔吐や下痢などの腹部症状がみられることもあります。抗生剤は効きませんので治療法は主に対症療法です。

(2)手足口病
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスの一種によって引き起こされる口の粘膜や手足の水疱(ほう)性発疹を主症状とする疾患です。潜伏期間は2~7日くらいで、症状は名前の通り「手と足と口の発疹」です。発熱は大体30%ぐらいの人にみられますが、3日以内には大抵解熱します。抗生剤は効きませんので治療法は主に対症療法です。手足の発疹は痛くも痒くもありませんが、口の発疹は痛いので工夫して水分摂取に心がけましょう。

(3)ヘルパンギーナ
エンテロウイルスによる主に突然の高熱とのどの痛みを主症状とする疾患です。のどチンコの横を中心に、口の中の広範囲に発疹・水疱(ほう)・潰瘍をつくります。潜伏期間は2~4日で、急な39℃以上の高熱に驚かされますが、2~3日で解熱します。やはり抗生剤は効きませんので治療法は対症療法のみです。口の病変は痛いので、工夫して水分摂取に心がけましょう。

(4)その他のウイルス性感染症
ウイルスが主に鼻に悪さをする「鼻かぜ」、喉にくる「のどのかぜ」、下痢などの胃腸症状中心の「おなかにくるかぜ」など。

(5)まだはっきりしない!?
「さっきから熱が出ました。」と、発症から時間が経ってない場合、特に症状もなく、診察してもはっきりした所見がない場合があります。のどの炎症はあるんだけど・・・・。といった場合も「とりあえず診断」として、「夏かぜ」と言われることも多いようです。

(平成16年7月1日)