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溶連菌感染症

今、溶連菌感染症が流行しています。幼稚園生より年長で、咳も鼻水も少しあるけど、とにかくのどが痛くてたまらないようであれば、少し疑いはあります。溶連菌感染症とは、正確に言えば、溶血素という毒素をつくる連鎖球菌(顕微鏡で見ると球が連なったように見える菌)が原因となる感染症で、一般に乳児では発症頻度が低く、年齢とともに増加する傾向にあります。

症状は、のどの痛み、熱(時に持続する高熱)、体や手足の発疹などが出ます。のどは赤く腫れて、舌がイチゴのように赤いブツブツになることもあります。典型的溶連菌感染症なら、咳と鼻水は軽いようです。

診断は、のどの分泌物を取って溶連菌が居ることを確認することです。最近では、15~20分程度の短時間で結果が分かります。

溶連菌は「ばい菌」なので、抗生剤が効きます。ただ、少し強い菌なので再発もしやすく、こじらせると腎炎・リュウマチ熱などの治りにくい病気の原因にもなります。主治医の指示通りに抗生剤を7~10日間(3日間飲むと7~10日間効果が持続する抗生剤も効くようです。)飲み続けることが大切です。

うつる病気なので、家族や友人に同じような症状があれば要注意ですし、のどが激しく痛い間、熱がある間は、登園(登校)は控えてください。また、腎炎の合併症の否定と早期発見のために、感染後3週間から1ヶ月くらい後に尿検査を受けておきましょう。

(平成16年4月1日)