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アレルギー児の鍛錬療法

鍛錬療法というとスパルタ教育が連想されますが、過度にならない程度の鍛錬を少しづつ繰り返し行うことによって、心には自立心と自分の体力への自信をつけさせ、体には抵抗力と多少の刺激では過剰反応しない寛容性をつけさせることを目的とします。気管粘膜や鼻粘膜も空気に接する面と考えれば、皮膚と同じあるいは延長線上のものと考えることができます。

自分の手で触りやすい皮膚を鍛えて、少々の刺激ではビクともしない刺激に寛容な皮膚を作れば、その延長線上の気管粘膜や鼻粘膜の「敏感」を減らすことができるものは
(1)乾布まさつ
(2)冷水浴
(3)薄着の励行
などです。

さらに、呼吸筋を鍛えて呼吸法も身につけようという
(4)運動療法
などもあります。

喘息発作時は、腹式呼吸ができればかなり楽なようですから喘息児に運動療法はお勧めです(何のスポーツがお勧めかは別の機会にお話します)。いずれにしても、本人が鍛錬する気持ちになってそれが続けられるのであれば、すでに鍛錬療法としての治療はかなり進んでいると考えられるでしょう。

(平成15年10月8日)