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指しゃぶり

ずいぶん前の話ですが、1歳6ヶ月健診に息子を連れて行った妻から、「指しゃぶりは、愛情不足・・・。もっと愛情を注いであげてください。」と言われたと報告を受けました。そうかな~?。妻と一緒に首を捻りました。

乳歯が生えそろってからも指しゃぶりが持続すると、歯並びや噛み合わせの問題が生じ易いことは確かです。しかし、慌てて児の抱えている問題の本質を見失っても意味がありません。「指しゃぶり」ではなく「指しゃぶりをしている子供」を見守りながら対応を選んでいけば、指しゃぶり自体はすぐには無くならなくても、児にとってはよりよい解決が得られるように思います。

他の楽しい遊びに誘ってみたり、意識的に声を沢山かけてみましょう。遊びは、単に見て楽しむ遊びではなく、手を使って熱中できる遊びがいいと思います。どう止めさせるかではなく、どれだけ減らせるか、そのエネルギーをどの方向へ変えていくかということのように思います。・・・・・・しかし、それが難しいのです。

まずは、見守る私たちにいろいろな意味でゆとりが必要なのかもしれません。
息子の「指しゃぶり」は、自分を落ち着かせる時と、寝入るためだけです。限られた短時間なら歯並びへの影響もないでしょう。彼の社会が広がっていくにつれて、周りを気にしたり、「指しゃぶり」の暇も無くなっていくことでしょう。
(いまばりVoice掲載)