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猛暑

私達が子供の頃、気温が30℃を超えることはひと夏に数日しかありませんでしたが、今年の夏は連日30℃を超える猛暑で、愛用の黒い水着を朝から夕方まで干していたら、赤茶色に変色して繊維が傷んでいました。夕立はありましたが、まるで熱帯地方のスコールの「ゲリラ豪雨」や、砂漠やサバンナをイメージする「巨大な竜巻」などはありませんでした。今年の9月の秋雨前線の季節には、「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」なる言葉を初めて知りました。「想定外の」「観測史上初の」「記録的な」などと形容される自然現象を耳にして、日本の気候・環境の変化を感じると、今後起こると予測されている東南海地震も当然の現象だと思ってしまいます。

一方で、夜中に耳を澄ませば賑やかに聞こえます。
ジリジリジリ(キリギリス)、チンチロリン(マツムシ)、リリリリ・・・(コオロギ)、ジィーーー(オケラ)、リーンリーン(スズムシ)、ガチャガチャ(クツワムシ)・・・虫たちにとっても過酷な環境でしょうが、優しい自然の声には心が落ち着きます。

(平成27年9月16日)