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「頸椎後縦靭帯(けいついこうじゅうじんたい)骨化症」と診断されました。

私は、学生時代にラグビーにも熱中していた為、頸椎ヘルニア・腰椎ヘルニアも経験していました。平成21年に息子の運動会のリレーに参加して転倒、右肩の関節を痛め、平成24年7月に腰椎ヘルニアを発症しました。若い頃のヘルニアは、数週間後には試合に復帰するくらいすぐに治りましたが、今回の肩も腰も2~5年経ってもなかなかよくなりません。若い頃から肩凝りも激しかったので、年の為かな?と甘く考えていました。

今年の6月中旬の朝、左肩の激痛で目が覚めました。痛めていた右肩ではなかったので、寝違えたか?と甘く考えていたところ、その日から左腕の二の腕から次第に指先に至るまで「長く正座をした後のようなシビレ」が広がり始め、次第に強くなってきました。たまらず、7月末にある整形外科を受診、上記疾患を疑われた先生からの紹介~紹介で、9月5日、大学病院で確定診断を受けました。

「頸椎後縦靭帯骨化症」とは?:背骨の後面に付着して上下の背骨をつないでいる「後縦靭帯」が骨化する(骨に変性する)疾患です。骨化して肥大した靭帯が脊髄や神経根(手先・指先につながる神経の根元の太いところ)を圧迫すると、手や足、身体の痛み、しびれや運動障害などを起こす病気です。骨化の起こる背骨の部位によって「頸(けい)椎:首の骨」「胸椎:胸の骨」「腰椎:腰の骨」と分けられます。骨化が強かったり、症状が強い場合は手術が必要です。

(平成26年9月14日)