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「飲む生ワクチン」から「不活化ワクチンの注射」へ

ここ最近、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚がん予防ワクチン(サーバリックスとガーダシル)の公費負担接種が始まり、今年中に、ロタウイルス感染症予防ワクチンが販売される予定です。ポリオワクチンは、平成24年度中を目途に、「飲む生ワクチン」から「不活化ワクチンの注射」への変更が検討されています。3種混合ワクチンが、ポリオを含む4種混合ワクチンとして導入される事も想定されているそうです。

また、今年度から子供へのインフルエンザワクチンの接種量が増量され、感染予防効果が少し上がらないかと期待されています。ここ数年、予防接種に関して、様々な変革が続いています。厚生労働省の方針が、治療中心の医療から予防中心の医療に向かっているのなら、世界の流れに沿った良い傾向だと思っています。一度公費負担になったワクチンがそのまま公費負担のまま継続され続けるのか、一時的なものなのか、目まぐるしく変わる政治を見ていると、少々不安を感じずにはいられません。

(平成23年9月17日)