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子供の個性に向き合う…

毎日病気の子供達を診ていると、「子供と付き合うのは大変なことだ」としみじみ思います。風邪だけでも大変なのに、心の状態が影響して病気が難しくなっている事もありますし、心の不安の為に病気になっている事もあります。子供を健康に育てるという事は、ただ肉体だけではなく心もまた安定させて育てることなのだと思うのです。子供ひとりひとり違う個性を持っています。親は、その個性を無理なくまっすぐ伸ばせられるように、ただ、手を貸してやるだけなのかも知れません(それが難しいのですが・・・)。

先日初めて、息子達の「家族参観日」に参加しました。同じ小児科医だった私の父親には一度もしてもらえなかった事をしてみたのですが、私の息子達はどの様に思った事でしょう。医学・心理学などを勉強した小児科医でも、わが子に対しては試行錯誤の毎日、十人十色で正解の無い「親学」真っ最中なのです。わが子には、わが子の個性と色とペースがあります。分かっちゃいるけど・・・(笑)。親である限り皆、我が子についてはなにかと悩んでいるのです。気楽にいきましょう♪。

(平成23年6月19日)