インフルエンザや嘔吐下痢などの感染症の多くなるこの季節、「先生は罹(かか)らないのですか?」と、質問される事があります。私も同じ人間です(笑)。罹ることもあります。
医者になったばかりの一年目、幸い大きな病気には罹らなかったものの、体調を崩す事が度々ありました。知識はあっても現場を知らない「ひよっこ」は、感染症の格好の標的だったようです。病原体に打ち勝って抗体を獲得したこともあるでしょうが、「危険性」を身をもって知った事で、二年目からは体調を崩す事は極端に減りました。
この季節、空中にはインフルエンザウイルス、口や手にするものには腸炎ウイルスがいるようで、人込みに行く時にはマスクが手放せませんし、不特定多数の人が触った物や、触った自分の手が気になります。うがいや手を洗う回数が増える、私なりの「潔癖症のシーズン」到来です。
感染予防の「奥義」があったらお伝えしたいのですが、一般の人に比べてはるかに感染リスクの高い職場でも、感染症から身を守る方法は、マスク・うがい・手洗いの徹底しかないのです。
子供達には、できれば嫌われたくないのですが、診察時の予防マスクの装用をお許し下さい。
(平成19年12月19日)