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野山に行く機会が増える夏♪『ダニ』にご注意下さい!!

ここでいう「ダニ」は、「マダニ」と言って家庭内に生息するダニとは違います。主に森林や草地などの屋外に生息し、哺乳類に食いついて吸血する機会を狙っています(吸血前でも3~4㎜の大型のダニで、市街地でも、草地を散歩した飼い犬に見つかる事もあります)。

知っていますか? ≪重症熱性血小板減少症候群(SFTS)≫

SFTSは、平成23年に初めて特定されたSFTSウイルスに感染する事により引き起こされる病気です。マダニの体内にいるSFTSウイルスが、ダニに咬まれることによって人の体内に入って感染します。マダニに咬まれてから6日~2週間の潜伏期間を経て、主に原因不明の発熱、消化器症状(食欲不振・嘔気・嘔吐・腹痛・下痢・下血)が出現します。時に、頭痛・筋肉痛・意識消失・けいれん・咳・リンパ節腫脹・皮下出血を起こします。致死率は10~30%程度、軽症者も含めると日本国内での患者数は年間100人程度と言われています。感染患者の血液・体液との接触以外での、人から人への感染はありません。

野山に行く機会が増えて、ダニが潜む草木が生い茂る初夏から秋には、特に、注意が必要です!