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ゲーム障害

「DSゲーム」が流行ったと思ったらあっという間に「スマホ」の普及、「携帯ゲーム」は急速に私達の生活に入り込んできました。近年、ゲームによってもたらされた新たな病気が発生してきました。

『ゲーム症(障害)』は、昨年の6月にICD-10(国際疾患分類)において「疾患」として正式に認められました。普段の生活に支障をきたすほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを特徴とするもので、精神症状の問題の一つであるとされます。治療は難しい様ですので、傾向がある方は悪化しないように努める事、何よりも予防が大切です。

*ゲーム障害と診断される基準は?*

下記の①②③のような事で、個人・家族・社会・学習・仕事などに重大な問題が生じる状態が12ヶ月以上続いた場合「ゲーム障害」と診断されます。進行が速いとされる幼少期は、より短い期間で依存症とみなされます。

  1.   ①ゲームをする頻度や時間をコントロールできない。
  2.   ②日常生活のなによりもゲームを優先してしまう。
  3.   ③仕事や学業、健康などに支障をきたしても、ゲームがやめられない。

*ゲーム障害の悪影響は?*

身体面では、体を動かさず、食事をまともに摂らなくなることによる血流障害・栄養障害・体重減少・筋肉減少・持久力減少・骨粗しょう症などさまざまなリスクの要因のほか、視力低下や睡眠障害になりやすいという報告もあります。

精神面や脳への影響では、理性をコントロールする前頭前野の働きが低下すると言われています。攻撃性が強くなったり、対人関係を悪化させてしまう可能性も懸念されています。

*ゲームと上手に付き合いましょう*

最近ではゲームが与えるよい影響も注目されてきています。例えば、1日1時間以内のゲームをすることで、「集中力が高まる」「計画性を養える」といった報告もあります。適度に楽しむゲームは、ストレス解消にもなります。ルールを決めて上手にゲームと付き合いましょう。

・時間を決める(1日1時間以内)

・運動をしたり、趣味を楽しむ時間を別につくる。

・場所を決める(1人になる部屋へ持ち込まない)。

・家族や知人との食事を楽しむ時間を積極的につくる。 など