食中毒の原因には、サルモネラ・キャンピロバクター・病原性大腸菌などの細菌によるもの、ウイルスによるもの、その他動植物の毒素および化学物質によるものなどがあります。最近ウイルスの診断法が進歩してきましたので、今まで原因不明と考えられていた食中毒から小型球形ウイルスといわれるカリシウイルス・アストロウイルス・ピコルナウイルス・コロナウイルス・ロタウイルスなどが検出されてきました。これらは生牡蠣などの貝類・ケーキ・サラダ・野菜・飲み水・プールの水などからも感染するようです。また、食物とは関係なく唾液や糞便などから蔓延し保育園・幼稚園・学校での集団嘔吐下痢症としてもみられるのはご存知の通りです。一般的には夏の食中毒は細菌性、冬の食中毒はウイルス性と言うことができます。(平成12年4月8日 敦郎)