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マスクと消毒液の足りない現場で思う

医療現場でもマスクや消毒液が足りなくなっています。そんな中の本日朝、「群馬の70代医師、発症後1週間診察、患者ら67人と濃厚接触。現在重症。」との記事を見ました。地域医療と連日の訪問医療に奮闘していた医師が、まるで悪者のような扱いをされていることに驚きました。視点が変わるとこんなにも印象が変わるモノなのでしょうか。厚生労働省は、一般診療時には、市販のマスクよりワンランク上の「サージカルマスク」の使用を、新型コロナが疑われる検体採取時(迅速検査を含む)には、さらにワンランク上の「N95マスク」と目を守るゴーグルの使用を求めています。物資供給の届かない末端の最前線の戦場では、このままであれば、飛沫をあびる危険性のある簡易検査や吸入療法が出来なくなるのは近い将来、診療自体が出来なくなるのは遠くない将来です。いつまで戦う事が出来るか。いつになったら最前線の戦場にマスクや消毒液などの医療物資供給が届くのか・・・。

とにかく、1日でも早い終息を願うばかりです。