「アナフィラキシー」とは、
『アレルギーの原因物質が体に入る事で、2つ以上の臓器に、そして全身にアレルギー症状が起こる、命に危険がおよぶ可能性のある過敏反応』
の事です。
「臓器」というのは、大きく4つに分けられます。
1)皮膚(じんましん、腫れる、赤くなるなど)
2)呼吸器(咳やぜいぜい、呼吸が苦しくなるなど)
3)循環器の症状(血圧が下がったり、意識障害を起こす)
4)消化器(何度も吐く、強い腹痛など)
特に、『アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合』
を「アナフィラキシーショック」といいます。
この場合は、必ずしも皮膚の症状が明らかでなくても診断されます。
㊟実際には、年齢・性別を考慮し「喘息」「パニック発作」「失神」や類似疾患との鑑別が行われますので、現在ニュースなどで報道されている「女性に多いアナフィラキシーショック」の中にも類似疾患が含まれている可能性も考えられます。