子育てQ&A

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病院で診察の前に、なぜ使っている薬や使っていた薬の事を聞くのですか?

他の科で使用中の薬があったり、他の病院で常時使用している薬がある場合、新しい病院の受診には、現在使用中の薬の情報が不可欠です。知らずに処方されると、「重複処方(ダブって同じ薬がでる)」の危険がありますし、一緒に使用すると危ない薬(併用禁忌の薬)もあるからです。
何処かの病院に掛かっていて治らないからという事で新しい病院を受診する時には、「うまくいかなかった薬」の情報が必要です。その「うまくいかなかった」情報を生かして新しい処方を考える事が出来るからです。情報が無ければ、また再びゼロからのスタートになってしまいます。
転勤や旅行先などで新しい病院を受診する時に、「過去の処方」が分かれば、医者はその処方から、「あぁ、鼻炎傾向なんだなぁ」とか、「気管が弱そうだなぁ」とか、「喘息っぽいんだな」などと、今は症状が無くても患児の病気の症状の特性を想像・予測することができるのです。
「薬の情報と記録」は、治療方法決定の大きな力になりますので、毎回処方された薬の情報を記録される事をお勧めします。(平成23年6月19日)