昨年11月まで行政は、「積極的勧奨の差し控え」を行ったまま公費助成制度を続けていました。積極的な広報をしない公費負担事業、「差し控えている」のに公費で負担できるからという理由で勧める事に矛盾を感じてました。私と同じ思いの医師も多かったようです。コロナ禍と積極的勧奨再開で流れは大きく変わりました。世界的に見ても、HPVワクチンの接種について、子宮頸がんの予防について、日本は恥ずかしい位の後進国です。男性の陰茎がんの予防目的で、男性にも接種を勧めている国もあります。「積極的勧奨」も再開されました。コロナワクチンの筋肉接種の副反応で学ぶ事も多かったと思います。コロナワクチンの副反応の出現率を考えると、極めて安全なワクチンと言う事が出来るかもしれません。ワクチンを接種する事から始めて、「がん検診」も勧め、近い将来「HPVワクチン接種世代」の子宮頸がん罹患率を減らしたいと考えています。
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令和6年8月10日更新
最近、「ワクチンを打つべきか?」という事をよく聞かれます。私の個人的な意見としては、「私にもし娘がいたら打たせます。」と答えています。「子宮頸がん」を高確率に予防できる画期的なワクチンです。筋肉注射が珍しい日本の土壌での最初の印象が悪すぎました。非常事態下・緊急事態下では仕方がない事でもあったのですが、コロナワクチンの筋肉注射を良しとするなら、「子宮頸がんワクチン」の筋肉注射は、全く問題ないといえるレベルだと考えています。副反応はどんな薬でもあります。慎重に注意を払いながら行われる「子宮頸がんワクチン」は、私は、打った方が良いと考えています。