本日か明日(11月1・2日)に、対象の児の元に「案内状」が届くと思います。
「案内状」を熟読して、接種を希望する方が市に申請すると、
「接種券」が届くシステムだと行政から説明がありました。
当院では、接種を希望される方には、
「予防接種・健診専用時間帯」に、接種の協力をしようと思います。
予約の電話を頂けば、行政に連絡してワクチンの準備をさせて頂きます。
さて、接種するかどうかです。
私個人的には、やや消極的な立ち位置です。
科学者としては接種のメリットが大きいのは理解できますし、
乳幼児の重症例も増えてきました。
5~12歳児のワクチン接種の経験で、意外に副反応が少ない感触を得ています。
(私の子供が適応年齢なら接種をすると思います。)
しかし、以下の様な疑問点や情報不足がある為に、現場の人間として、
御家族の疑問や不安を解消できるような説明が出来ない事に、
「消極的」な原因があります。
(もしも、私が現在の知識と経験を持ったまま医療に従事していないなら、
今は、接種を見送ると思います。)
①副反応の情報が少なすぎる。重大な、将来に影響する副反応は無いのか?
(「副反応疑い報告基準」に10月21日急遽、「熱性けいれん」を加える事になりました。
予防接種の副反応で、発熱だけではなく「けいれん」が想定される為、
その情報収集が目的なのですが、御家族は御存じなのでしょうか?)
②成人同様、「筋肉注射」である。
(日本で現在極めて沢山のワクチンを乳幼児に接種していますが、
「筋肉注射」は他には1つもありません。
他のワクチンでは避けている「筋肉注射」を、御家族は受け入れられるのでしょうか?)
③筋肉注射に慣れていない日本人医師・看護師が、
泣き叫び、激しく暴れる乳幼児を、安全で適切な抑制と接種が出来るのか?
④高い抗体獲得率が望めるのか?データが少なすぎないか?
⑤接種ワクチンの「成分量設定」は適切なのか?
抗体獲得には少なすぎる事は無いのでしょうか?逆に、過剰な量ではないのでしょうか?
ワクチンの企画から供給の状況を考えると、根拠のある十分なデータがあるとは思えません。
⑥ワクチンの株は「従来株」である事はどうなのか?
ワクチンの株は、「現在流行している株」ではなく、成人が1~4回接種してきた「従来株」だと聞いています。重症化予防への効果は期待できるかと思われますが・・・。
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厚生労働省は、接種を「努力義務」としていますが、
地方行政官は、対象児の10%程度ではないかと予測しているようです。
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追記(お願い):
「ぶっちゃけ」を問われましたので、現在の私の考えを述べさせていただきました。
当Q&Aをアップ後、医療従事者を含めて親御さんから様々な意見を頂きますが、
現時点での私の、それこそ「ぶっちゃけ」意見ですので、
これは、1人の医師の意見と御理解ください。
私を論破しようとされる事や、「『みぶ』のHPに書いてたけど」と、
かかりつけの先生に御意見される事は、どうかお止めください。お願いします。
情報が少ない中での、あくまでも「ぶっちゃけ」意見の1つとして、
参考にとどめていただけましたら幸いです。(令和4年11月17日 追記)