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3月8日女性感謝デー

この時期ご家庭の庭や公園で、ミモザの花をよく目にします。

黄色い小さい密集したかわいらしい花。

先月24日の土曜日には、連休中日の臨時休診では御迷惑をおかけしました。

本日3月8日は、私の妻の3回忌(マル3年)です。

2月24日、私は神道ですので、少し早く3年祭を行いました。合わせて、母親の5年祭、父親と祖母の20年祭、祖父の50年祭を九州・岡山・北陸から親戚を呼んで行いました。

「亡くなった」事実よりも「2度と会えない」という事がとても悲しい事なのですが、神道では皆「神」となって子孫を守っていきますので「お祭り」を行います。会えないのではなく傍にいると考えるようにしています。

家族が亡くなる度に、知らなかったことや、大変な事が次々に沸き起こってきますが、妻が亡くなった時が一番大変でした。長男は巣立って大学生でしたが、次男は高校3年生でしたので、塾や部活動の事、進学進路相談の事、毎日の食事に加えて学食嫌いの息子の毎日の弁当作成・・・毎日の洗濯掃除・・・。仕事は普段通りこなしながら・・・。丁度「今治市小児科医会」の世話役の様な「幹事」当番も当たっていましたので、精神的に肉体的にもおかしくなりそうでした。

「何かあったら言ってね。手伝うから。」って言葉が、意味も価値もない言葉だという事を思い知りました。

今思えば、「私の苦労がわかった?」と妻に言われているようでした。

ミモザの小さな花は重なってモコモコと少し大きなボールを作っている様に見えます。

あのミモザの花の数だけ、ことある度に妻に「ありがとう」の感謝の言葉を伝えていたら、違った家族関係が出来ていたのかも・・・と、モコモコの温かい思い出がもっと作れたのかも・・・と、今更ながら思います。

ミモザの花言葉「感謝」や「思いやり」が足りていなかった・・・。

毎年ミモザの花を見ると、「反省」しながら遅ればせながら、強く「感謝」を思うのです。

ありがとう。