子育てQ&A

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3歳の男児の母親です。息子は少し喘息を持っているのですが、○○先生にずっと薬を飲むように言われています。症状は何も無いのに必要なんでしょうか?。害は無いのでしょうか?

おそらくお子さんは、数ヶ月に何度か発作を繰り返されているのではないでしょうか?。まだ喘息と言い切れない「喘息の様」と言われている患者さんでも、「同じような喘息の様なエピソード」を繰り返している場合には定期内服をしていただくこともあります。小児期の喘息は、成長すると治ってしまうケースが多いのですが、その可能性を大きく左右する因子に「コントロールの良し悪し」があります。
例えて言うと、手に傷があったとします。「かさぶた」が気になって剥(は)がしました。血が出てしばらくして「かさぶた」になりました。また気になって剥がしました。・・・繰り返すとどんどん皮膚は瘢痕(はんこん)化し、分厚くなってきます。それと同じような状態が、喘息の発作では気管支レベルで起こります。
発作を繰り返すたびにどんどん気管支の壁はおかしくなってしまいます。手の傷跡が治りにくくなるのと同じように、発作で痛めつけられてしまった気管支の壁では喘息も治りにくくなってしまうのです。「かさぶた」は剥がさないこと、つまり、喘息の発作で痛めつけないこと、発作の無い状態を保つこと、いい状態にコントロールすることが大切な訳です。害については先生も注意されているはずです。発作を繰り返すことの害に比べると、無いに等しいと思います。かかりつけの先生の御指示に従って下さい。(平成17年9月15日)