インフルエンザのような高熱時、眠りの浅い時に起こる一過性の「熱せん妄(もう)」と思われます。高熱による軽度の意識混濁のために、夢や外界からの刺激を誤って理解してまとまりを欠いたような行動を起こします。「いっぱい虫が来る~。あっちいけ~。」などという様な、不安や恐怖を伴った幻覚や妄想が多いようです。ご相談のように少しすると何事も無かったように眠り、翌朝にはいつもどうりで夜のことは何も覚えていない、という状態なら心配ありません。ただ、おかしなことを言い続ける・し続ける場合、繰り返す場合には、注意が必要です。(平成16年1月8日)