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水痘

水痘帯状疱疹ウイルスへの感染で発症する病気で、多くの場合重症にはなりませんが、麻疹(はしか)と同様に空気感染なので、どこで感染するかわかりません。米国では2回の定期接種を受けますが、日本では任意接種で接種費用が自己負担のため接種率が40%と低く、毎年100万人くらいがかかっています。生後すぐにかかる事もありますが、6ケ月から4歳頃にかかる事が多いようです。

ふつう2~3週間の潜伏期の後に、熱が出て、体に虫さされのような赤い斑点や水ぶくれが出てきて、1日く全身に広がります。強いかゆみもあります。熱は数日でおさまって、水ぶくれの所も黒いかさぶたがつくようになり、7日くらいで落ちついてきます(熱が出ない場合もあれば、高熱が続く場合もあります)。学校保健安全法では、すべての水ぶくれがカサブタになるまで「出席停止」とされています。

軽いと思われがちな水痘ですが、脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症など多くの合併症が知られています。日本でも毎年、約3,000人が重症化し、10人以上が死亡しています。特に重症になりやすいのは、1歳前、7~10歳以上、アトピー性皮膚炎など皮膚の病気のある人などですが、健康な子供や大人も重症になる事がありますし、皮膚に「痕」が残る人は意外に多いようです。

(平成26年6月18日)