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携帯・ネット依存と育児

[「スマホ」に子守りをさせないで!]

乳幼児期は、父親・母親や祖父母など養育者の視線、声かけ、表情や抱っこ、おんぶなどのスキンシップやそぶりを通じて自分自身を作っていく大事な時期で、養育者との共有体験や共感は、乳幼児の心を豊かに育てます。乳幼児は、全身で自分を受け入れてくれる養育者を必要としています。養育者にとっても、児と目と目を合わせ、語りかける事で児への愛着が育まれます。児と同じモノを見て過ごす時間は、親自身も親として過ごす大切な時間なのです。

近年、スマホの爆発的な普及に伴い、子育ての現場への影響も見過ごせない程になっています。統計では、スマホを使っている乳幼児の母親は全体の6割、母親がスマホを使っている2・3歳児の2割強がほとんど毎日スマホに接しています。「子育てアプリ」で赤ちゃんをあやすのは、赤ちゃんの育ちをゆがめる可能性があります。親も子供もメディア機器との接触時間をコントロールしないと、親子の会話や体験を共有する時間が奪われてしまいます。養育者が「スマホ」に夢中だと、赤ちゃんの興味や関心を見過したり、無視したりしてしまいます。赤ちゃんの危険を避けられないかもしれません。

育児中のスマホの利用は、育児に影響しない様に生活サイクルを守る注意が必要でしょうし、親子で会話をしながら一緒に、コミュニケーションを取りながら使用するなどの工夫が必要だと思います。

(平成26年3月19日)