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蕁麻疹(じんましん)の原因

[蕁麻疹の原因は食べ物だけではありません!]

蕁麻疹が出ると「食物アレルギー」だと思われる方が多いようですが、蕁麻疹は様々な事が原因となって発症します。

蕁麻疹は、食べ物だけではなく「こする、かく、刺す、触れる」など、直接皮膚に刺激が加わった時にも発症します。また、「暑い、寒い、熱い、冷たい」など、温度変化や外気による乾燥、日光や汗などの生活する上で刺激として感じる様々な生活環境の変化が原因になります。ストレスや精神的負担でも発症しますし、体調が悪い時には、普段なんともないような事が原因になる事もよくあります。食品が原因の場合は、下痢をしている時にも蕁麻疹は出やすいようです。

蕁麻疹の原因は、「○○を食べたら出た」とか、「○○を触ったら出た」などという具体的に強く疑われる原因がある場合以外は、あまりにも多くの物質や刺激が原因となりえる為に、特定できない場合がほとんどです。

また、原因が特定できても、体調にも左右されるので、次回も同様の状態になるとは言い切る事ができません。

蕁麻疹の原因を見つける為には、蕁麻疹発症の直前に、「何を食べたか、何をしたか、何を触ったか、どこに行ったか」などを考える事、心当たりがない場合には、2回3回と繰り返す「同じ物質・行為や条件」を見つける事が診断につながります。原因が特定された場合も、原因を避ける事も大切ですが、蕁麻疹発症時の体調なども総合的に考える必要もあるのです。

自身の体調管理が一番の蕁麻疹予防法と言えるのかもしれません。

(平成25年12月20日)