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うがい

[上手に出来ていますか?]

鼻の粘膜は、とらえたウイルスを粘液と一緒にノドの奥に流す構造になっています。ウイルスが粘膜にとどまれば粘膜内の細胞に入り込み感染は成立してしまうので、うがいは細胞内に取り込まれる前に洗い流す目的で行われます。口の中の粘膜にも口から吸い込んだウイルスが付着しています。「うがい」というと、いきなり「ガラガラ…ペッ」という光景をよく見かけますが、上手な「うがい」には、「ガラガラ」の前に、口の中の汚れを洗い落すような「グチュグチュ…ペッ」は不可欠です。口の中のウイルスをノドの奥に押しやりたくはありません。是非、「ガラガラ」の前に、「グチュグチュ」もお願いします。

うがい薬には感染の予防と殺菌消毒を目的としたヨード製剤と炎症を抑えるアズレンを含有する薬などがあって使い分けも必要ですが、インフルエンザなどのウイルス感染症予防に限れば、うがいの頻度と習慣、ノドを乾燥させないで粘膜の機能を維持する事の方が大切ではないかと考えます。「塩水」「お茶」「お水」でも良いと思います。外から帰った時はもちろん、人混みに行った後、食事の前、掃除の後など、気になった時にうがいをする習慣をつけたいものです。

(平成21年12月20日)