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嘔吐下痢のウイルスと予防

[代表的な原因ウイルス]
ロタウイルス(A群):
毎年インフルエンザ流行の時期と少しずれて、乳児・幼児を中心に流行します。症状は、激しくなる事も多く、発熱・脱水・けいれんなども伴いやすいようです。

ロタウイルス(C群):
春から夏にかけて、年長児や大人を中心に小さな流行をおこす事があります。比較的軽症であることが多いようです。

ノロウイルス:
一昨年、大きく取り上げられましたが、汚染された食物(生カキ・サラダなど)、飲料水などを介して感染し、学童・成人・老人施設に集団発生しやすいようです。毎年、乳児以上のウイルス性嘔吐下痢症の大多数を占めます。

アデノウイルス(40/41型):
主に3歳未満の乳幼児にみられ、この年齢層の感染性胃腸炎の原因ウイルスとしてA群ロタウイルスに次いで多く、比較的軽症であることが多いようです。

アストロウイルス:
主に乳幼児に散発性の胃腸炎を起こし、比較的軽症であることが多いようです。

[予防方法]
感染経路は、(1)便や嘔吐物から手などを通して(2)感染した人が作る食べ物から(3)ウイルスに汚染された貝類の生食、などです。感染症の専門家は、「手洗いの徹底によって、食べ物からの感染以外は防ぐ事ができる」と言います。食べ物からの感染も、調理器具の洗剤による洗浄や塩素系の漂白剤でふくことで予防可能で、まな板や包丁などは、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱することも有効だそうです。嘔吐下痢が流行するこの季節、「自分は常にウイルスの危険にさらされている」と意識すること、簡単だけど手洗いを徹底する事が、一番の予防法なのです。

(平成19年12月19日)