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先天性風疹症候群

風疹ウイルスに対して免疫が無いまたは免疫の不十分な妊婦が、妊娠初期に風疹ウイルスの感染を受けると、胎盤を介して胎児に感染が起こることがあります。この感染は長期間持続して、胎児の臓器形成を障害することがあり、先天異常の原因となります。その確率は、妊娠20週までに風疹に感染した場合には20~25%と言われています。(21週以降なら危険性はほとんどないと言われています。)
(1)目のレンズが白く濁り視力障害となる白内障
(2)心臓の奇形や障害
(3)難聴
が3大症状です。

風疹の予防接種をおこなう目的のひとつは、この先天風疹症候群を予防することです。日本では風疹の予防接種を受ける人が多くないため、各地で小さな流行が起こり、風疹にかかったことがなかったり、予防接種でつけた免疫が弱くなってしまった妊婦が流行に巻き込まれています。妊婦への感染を防ぐためには、妊婦だけでなく周囲の人達が風疹にかからない以外にありません。

4月1日から麻疹と風疹のワクチンが一緒になり、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンになりました。ぜひ、予防接種を受けてください。

(平成18年3月17日)