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「我が子だったらどうするか?」

「子供もおらんのやったら、親の気持ちなんかわからんかろがっ!」独身の頃の深夜、「子供が熱を出した」と病院に飛び込んで来られた若いお父さんに言われたことがあります。その時は、「確かにそうかもしれない」とただ漠然と思っただけでした。その後小児科医としてトレーニングを積み重ね親になっても、当時理解していた「親の気持ち」に誤りはありませんでした。ただ、日々の生活の中でも、我が子に教えられ、親として育てられていると実感するようになりました。

また、治療方針に悩むことがあった場合も、「我が子だったらどうするか?」と考えるようにしています。子供に関わる仕事に就いているという幸せを、この秋の夜長に思いました。

(平成20年9月18日)